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Claude Code Channelsとは?Telegram・Discordからスマホで遠隔操作する方法【2026年最新】

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Claude Code Channelsとは?
Telegram・Discordからスマホで遠隔操作する方法【2026年最新】

Aitly編集部
この記事でわかること
  • Claude Code Channelsの仕組みと対応プラットフォーム
  • Telegram・Discordの具体的なセットアップ手順
  • OpenClawとの違い ― 機能・セキュリティ・コストを比較
  • 外出先からの開発指示など実践的な活用シーン
  • Research Preview段階の制限事項と注意点

Anthropicが2026年3月19日、Claude Code v2.1.80で「Channels」機能をリサーチプレビューとしてリリースした。TelegramやDiscordからスマホでClaude Codeセッションにメッセージを送り、コーディング作業を遠隔で指示できる。

AnthropicエンジニアのThariq氏がX(旧Twitter)で発表し、Reddit上では最大スレッドが967 upvotesを獲得。「OpenClaw killer」としてVentureBeatが報じるなど、リリース直後から大きな反響を呼んでいる。

関連記事: Claude Code 2.1.80の全アップデート内容は「Claude Code v2.1.80 アップデートまとめ」で詳しく解説しています。

Claude Code Channelsとは?スマホからコーディングを指示できる新機能

Channelsの仕組み — MCPサーバーがメッセージを橋渡し

Channelsは、MCP(Model Context Protocol)サーバーを介して外部プラットフォームとClaude Codeセッションを接続する仕組みです。ローカルで動作するMCPサーバーがTelegramやDiscordのAPIをポーリングし、受信メッセージをClaude Codeに転送します。

双方向通信に対応しており、Claudeが処理を完了すると reply ツールで結果をチャットアプリに返信します。メッセージ送信、リアクション追加、メッセージ編集の3つのツールが公開されています。

通信フロー

① スマホでTelegram/Discordからボットにメッセージ送信
② ローカルのMCPサーバーがメッセージを受信
③ Claude Codeセッションに <channel> イベントとして注入
④ Claudeがタスクを実行し、replyツールで返信
⑤ Telegram/Discordに結果が表示される

対応プラットフォームはTelegramとDiscord(今後拡大予定)

リサーチプレビュー段階で対応しているのはTelegramDiscordの2つです。いずれもAnthropicの公式プラグインマーケットプレイス(claude-plugins-official)で提供されています。

プラットフォーム 対応ツール 特徴
Telegram reply, react, edit_message 写真自動DL、最大50MBファイル送信、自動チャンク分割
Discord reply, react, edit_message, fetch_messages, download_attachment メッセージ履歴取得可能、カスタム絵文字対応、スレッド返信
fakechat(デモ) reply localhost:8787のWebUI。認証不要で動作確認に最適

Anthropicの Boris Cherny氏は「TelegramとDiscordは最初の2つ。パターンが確立されたら、チームが既に使っているプラットフォームに拡大する」とThreadsで言及しています。カスタムチャネルの自作も公式ドキュメントで手順が公開されています。

Remote Controlとの違い — 「人が操作」vs「システムが通知」

Claude Codeには同時期にリリースされた「Remote Control」機能もあります。混同しやすいため違いを整理します。

Channels
外部システムがセッションにメッセージを送る仕組み。Telegram/Discordからのチャットメッセージ、CI/CDのWebhook通知、監視アラートなどを受信可能。
用途: スマホからの指示、自動通知への対応
Remote Control
人間がブラウザ/モバイルからセッションに接続して操作する機能。QRコードでペアリングし、claude.ai/codeから操作。
用途: 外出先からの直接的なターミナル操作

ChannelsはCIの失敗通知やチャットメッセージなど「イベント駆動」で動作するのに対し、Remote Controlは人間がリアルタイムでセッションを操作する用途に適しています。両方を同時に有効化して補完的に使うことも可能です。

Claude Code Channelsのセットアップ手順【Telegram編】

Step 1 — BotFatherでTelegramボットを作成

Telegramアプリで@BotFatherを開き、/newbot を送信します。表示名(スペース可)とユニークなユーザー名(_bot で終わる必要あり)を入力すると、APIトークンが発行されます。

BotFatherの返答例

Done! Congratulations on your new bot. Use this token to access the HTTP API: 123456789:AAHfiqksKZ8WsHk...

このトークンは次のステップで使うため、コピーしておきます。

Step 2 — プラグインのインストールとトークン設定

Claude Codeセッションを起動し、以下のコマンドを順に実行します。前提としてBunランタイムが必要です。

# 1. プラグインをインストール /plugin install telegram@claude-plugins-official # 2. BotFatherのトークンを設定 /telegram:configure 123456789:AAHfiqksKZ8WsHk... # 3. Claude Codeを終了し、--channelsフラグ付きで再起動 claude --channels plugin:telegram@claude-plugins-official

トークンは .claude/channels/telegram/.env に保存されます。環境変数 TELEGRAM_BOT_TOKEN で設定することも可能です。

Step 3 — ペアリングとセキュリティ設定

Telegramでボットにメッセージを送ると、6文字のペアリングコードが返信されます。Claude Code側でこのコードを入力し、アクセスポリシーをallowlistに変更します。

# ペアリングコードを入力 /telegram:access pair ABC123 # 許可されたユーザーのみアクセス可能にする /telegram:access policy allowlist

これで設定完了です。Telegramからメッセージを送ると、Claude Codeセッションにイベントとして届き、Claudeが処理を実行して結果を返信します。

注意: ボットが応答しない場合は、Claude Codeが --channels フラグ付きで起動しているか確認してください。チャネルはセッションが開いている間のみ動作します。

Discord連携の設定方法

Discord Developer Portalでのボット作成と権限設定

Discord Developer Portalで「New Application」をクリックし、ボットを作成します。BotセクションでMessage Content Intentを必ず有効化してください。これを忘れるとメッセージを受信できません。

OAuth2 → URL Generatorで bot スコープを選択し、以下の権限を付与します。

必要な権限

  • View Channels
  • Send Messages / Send Messages in Threads
  • Read Message History
  • Attach Files
  • Add Reactions

プラグインインストールからペアリングまで

手順はTelegramとほぼ同じです。プラグイン名が discord に変わるだけです。

# プラグインインストール /plugin install discord@claude-plugins-official # トークン設定 /discord:configure MTIz...(ボットトークン) # チャネル付きで再起動 claude --channels plugin:discord@claude-plugins-official # DiscordでボットにDM → ペアリングコード取得 /discord:access pair ABC123 /discord:access policy allowlist

Discord版はTelegram版にない fetch_messages(メッセージ履歴取得)と download_attachment(添付ファイルDL)が使えます。チーム開発でDiscordサーバーを使っている場合はこちらがおすすめです。

OpenClawとClaude Code Channelsを徹底比較

OpenClawとは — GitHub 326k Starsの汎用AIアシスタント

OpenClaw ↗は、オーストリアの開発者Peter Steinberger氏が2025年にリリースしたオープンソースのパーソナルAIアシスタントフレームワークです。GitHub Stars数326kはGitHub歴代トップクラスで、WhatsApp・Telegram・Discord・Signal・iMessageなど24以上のチャネルに対応しています。

Claude Code Channelsが「コーディングセッションのリモート操作」に特化しているのに対し、OpenClawは生活全般の自動化(スケジュール管理、スマートホーム制御、メッセージ代行など)を目指す汎用エージェントです。対応LLMもClaude、GPT、Gemini、DeepSeekなどモデル非依存で動作します。

機能・対応チャネル・コストの比較表

項目 Claude Code Channels OpenClaw
種別 Anthropic公式機能 OSSセルフホスト(MIT)
対応チャネル Telegram, Discord
(今後拡大予定)
24+(WhatsApp, Signal,
iMessage, LINE等含む)
対応LLM Claudeのみ Claude, GPT, Gemini,
DeepSeek, Ollama等
セットアップ時間 数分 30〜60分
コーディング能力 IDE統合・深いコードベース理解 基本的なコード実行のみ
料金 Claude Pro/Max内
($20〜200/月)
ソフト無料 + API従量課金
(月$5〜150+)
安定性 Anthropic管理で安定 認証切れ・ジョブ未発火
等の報告多数
セキュリティ サンドボックス実行
権限制御あり
CVE-2026-25253発覚
マーケット20%汚染
拡張性 MCPエコシステム
カスタムチャネル自作可
5,700+コミュニティスキル
ClawHubレジストリ
ユースケース 開発ワークフロー特化 生活全般の自動化

セットアップは数分 vs 30〜60分 — 手軽さで圧倒的差

Claude Code Channelsは既存のClaude Codeユーザーであれば、プラグインインストール→トークン設定→ペアリングの3ステップで数分で完了します。対してOpenClawは、ワンライナーインストール自体は簡単ですが、各チャネルのOAuth認証、LLM APIキーの設定、Gatewayの構成など追加作業が多く、Redditでは「少なくとも3回nukeしてやり直した」「Telegramの設定が面倒だった」という声が上がっています。

一方で、OpenClawの強みはチャネル数の圧倒的な多さです。WhatsApp、iMessage、Signal、LINEなど、TelegramとDiscord以外のプラットフォームを使いたい場合は現状OpenClawが唯一の選択肢です。

セキュリティ問題 — OpenClawのCVE発覚とマーケット汚染

OpenClawのセキュリティは深刻な問題を抱えています。2026年にCiscoのセキュリティチームが発見したCVE-2026-25253(CVSS 8.8のリモートコード実行脆弱性)により、推定135,000以上のインスタンスが影響を受けました。さらに公式スキルレジストリ「ClawHub」の約20%(824件以上)が悪意あるスキルだったことが判明し、「ClawHavoc」と呼ばれる組織的サプライチェーン攻撃が確認されています。

Claude Code Channelsはローカルマシン上のサンドボックス内で動作し、Anthropicが管理するインフラで通信します。送信者アローリストによるアクセス制御も標準搭載されており、セキュリティ面ではChannelsが大きく優位です。

関連記事: OpenClawのセキュリティ問題の詳細は「OpenClawに悪意あるスキル824件超|Ciscoが組織的攻撃を報告」で解説しています。

AnthropicによるBAN問題と作者のOpenAI移籍

Channels発表の背景には、AnthropicとOpenClawの間で起きた「BAN問題」があります。2026年1月、AnthropicはPro/Maxプランのサブスクリプション認証トークンを第三者ツール(OpenClaw含む)で使用することを事前通告なしでブロックしました。

AnthropicのBAN理由は3つです。第一に、Pro/Maxプランは公式ツール使用を前提とした割引価格であり、第三者利用はToS違反にあたること。第二に、前述のセキュリティ脆弱性。第三に、OpenClawの設計がトークンを大量消費する構造だったこと(「helloと送るだけで5万トークン消費する」との報告あり)です。

BANの後、OpenClaw作者のPeter Steinberger氏は2026年2月にOpenAIへの参加を発表。OpenClawは独立財団に移管され、OSSとして存続しています。

Channels発表時のRedditでは、「OpenClawユーザーをBANしておいて同じコンセプトの機能を出すのか」(28 upvotes)という批判と、「BANは正当だった。セキュリティリスクが高すぎた」(1,372 upvotesのスレッド)という擁護で意見が分かれました。

関連記事: 財団移管の経緯は「OpenClaw創設者がOpenAIに参加|プロジェクトは独立財団へ移管」で詳しく解説しています。

Channelsはどう使うと便利か — 活用シーン3選

外出先からの長時間タスク監視と進捗確認

大規模リファクタリングやテスト実行など、数十分〜数時間かかるタスクをClaude Codeに任せてデスクを離れるケースに最適です。Telegramからタスクの進捗を確認したり、方針変更の指示を送ったりできます。Redditでは「ついにトイレでSaaS開発できる」(67 upvotes)というコメントが話題になりました。

CI/CD失敗通知を受けて即座に修正指示

Channelsはチャットメッセージだけでなく、Webhookによる一方向通知にも対応しています。CIパイプラインの失敗をWebhookでClaude Codeに通知し、自動で原因を調査・修正させるワークフローが構築可能です。公式ドキュメントにWebhookレシーバーのサンプルコードが掲載されています。

チームDiscordサーバーでの共同開発

Discord版ではメッセージ履歴の取得(最大100件/回)が可能なため、チームのDiscordサーバーにボットを置いて共同開発に使うケースにも向いています。メンバーがボットにメンションで指示を送り、結果をチャンネルに返信させることで、チーム全体でClaude Codeを共有できます。

注意点と制限事項

Research Preview段階の制限とパーミッション問題

Channelsは現在リサーチプレビュー段階であり、いくつかの制限があります。

制限事項 詳細
セッション依存 Claude Codeセッションが開いている間のみ動作。ターミナルを閉じると停止
パーミッション問題 Claudeが権限確認プロンプトに遭遇するとセッションが一時停止。ローカルで承認が必要
プラグイン制限 Anthropic公式の許可リストにあるプラグインのみ使用可能
Team/Enterprise 管理者がAdmin settingsで明示的に有効化する必要あり

Redditでは「パーミッション問題で実質使えない」との報告もあります。完全な自動化には --dangerously-skip-permissions フラグが必要ですが、信頼できる環境でのみ使用すべきです。

claude.aiログイン必須(APIキー認証は非対応)

Channelsを使うにはclaude.aiアカウントでのログインが必要です。ConsoleやAPIキーによる認証では動作しません。Claude Code v2.1.80以上とBunランタイムも前提条件です。

動作要件まとめ

  • Claude Code v2.1.80以上
  • claude.aiアカウント(Pro/Max/Team/Enterprise)
  • Bunランタイム(curl -fsSL https://bun.sh/install | bash でインストール)
  • Telegram or Discordアカウント + ボット作成

よくある質問

ChannelsとRemote Controlは同時に使える?
はい、併用可能です。Channelsは外部イベント(チャットメッセージ、Webhook通知)をセッションにプッシュし、Remote Controlは人間がブラウザからセッションを直接操作します。用途に応じて使い分けてください。
無料プランでもChannelsは使える?
claude.aiアカウントでのログインが必要ですが、プラン種別についてはドキュメントで明示されていません。Pro/Max/Team/Enterpriseプランでの使用が推奨されています。
OpenClawからChannelsに移行すべき?
用途によります。開発ワークフローのリモート操作が主目的で、TelegramかDiscordを使っているならChannelsが簡単で安全です。WhatsApp/iMessage/Signalなど他のチャネルが必要、またはClaude以外のLLMを使いたい場合はOpenClawを継続する理由があります。
WhatsAppやSlackには対応しないの?
現時点ではTelegramとDiscordのみですが、Anthropicは「チームが既に使っているプラットフォームに拡大する」と言及しています。また、MCPベースのオープンなアーキテクチャのため、自分でカスタムチャネルを構築することも可能です。
スマホでの応答速度はどのくらい?
Redditユーザーの報告では、簡単な確認や承認タスクには十分な速度ですが、対話的なコードレビューなどリアルタイム性が求められる作業には遅延を感じる場合があります。

Claude Code Channelsを試してみる

公式ドキュメントでセットアップ手順とカスタムチャネルの構築方法を確認できます

公式ドキュメントを見る ↗
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Aitly編集部

AIツール比較メディア「Aitly」の編集部。ChatGPT・Claude・Geminiをはじめ、主要AIツールを実際に使い込んだうえで比較検証しています。スペック表だけではわからない「実際どうなの?」を、独自テストと料金分析でお届けします。

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